2016年度研究大会・総会のお知らせ

 現代韓国朝鮮学会の研究大会を以下の通り開催いたします。どうぞ奮ってご参加下さい。別途往復はがきで案内をお送りしますので、返信用はがきにて出欠をご連絡下さい。
 なお、研究大会のご参加に際しては参加料1,000円、懇親会は懇親会費(一般会員:5,000円、学生会員:3000円)を、いずれも当日承ります。
 本件に関するお問い合わせは、2016年度大会実行委員会(email hidden; JavaScript is required)までお願いいたします。

第17回研究大会(2016)
開催日:2016年11月26日(土)、27日(日)
場所:京都大学 吉田南キャンパス
(〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町)
アクセス:http://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/

11月26日(土)
11時30分~13時30分 理事会(総合人間学部棟 1階1103)
13時30分 受付開始(大学院人間・環境学研究科棟 地下大講義室)
14時00分~17時00分
シンポジウム「韓国民主主義再考・・・その思想と行動」(大学院人間・環境学研究科棟 地下大講義室)
パネリスト(報告順):
 朴一(大阪市立大学)
 木村幹(神戸大学)
 箱田哲也(朝日新聞)
 司会:小倉紀蔵(京都大学)
【趣旨説明】
 最近、韓国民主主義の性格が変わりつつあることを示す多くの事例が生じている。特に興味深いのは、民主化の前後を通じてあれほど強かった「民主主義への信仰」が薄れ、逆に「民主主義への懐疑」が蔓延しているような印象を受けることである。ただ、これは表面的な印象にすぎず、議会における多数決の論理に真っ向から対抗するような実力行使(たとえばデモや集会)は以前からずっと頻発していたのだし、韓国民主主義の性格には実は変化はないのだ、という分析も可能だろう。韓国民主主義の現状に関してはさまざまな角度からの分析がありうるので、ここで一度、多様な観点から自由に論じてみたい。
17時30分~ 懇親会(学内レストラン「カンフォーラ」)

11月27日(日)
9時15分 受付開始(総合人間学部棟 1階入口)
9時30分〜11時30分 自由論題
自由論題A:北朝鮮の政治・外交(総合人間学部棟 地下1階1B06)
司会・討論者:山本勇二(東京新聞)
 崔正勲(立命館大学)
 「2010-2016年における朝鮮半島の緊張形成についての考察−安定-不安定のパラドックスをめぐる議論からの示唆」
 朴鍾碩(九州大学)
 「北朝鮮核問題の動学と展望」
 若杉美奈子(東京大学大学院・院生)
 「1970年代前半における北朝鮮の『脱陣営』外交」

自由論題B:韓国の経済・社会(総合人間学部棟 地下1階1B07)
司会・討論者:深川博史(九州大学)
 藤田徹(藤田東アジア研究所)
 「韓国の綜合貿易商社制度−創設から廃止までと現状−」
 大和裕美子(九州共立大学)
 「『朴正煕大統領記念・図書館』にみる朴正煕をめぐる記憶」

11時40分〜13時00分 理事会(総合人間学部棟 1階1103)

13時10分〜13時50分 総会(総合人間学部棟 1階1102)

14時00分〜16時30分 共通論題(総合人間学部棟 1階1102)
共通論題「高齢化する韓国社会−その帰結と課題」
パネリスト(報告順):
 高安雄一(大東文化大学)「高齢化による低成長と財政悪化−悲観的シナリオを回避するための処方箋」
 金香男(フェリス女学院大学)「韓国の高齢者と家族関係の変容−『家族扶養・介護』と『扶養・介護の社会化』の狭間で」
 大西裕(神戸大学)「政党政治と福祉(仮)」
 金成垣(明治学院大学)「韓国はいかに高齢者の生活を保障しているのか−所得保障・雇用保障・サービス保障の特徴とその意味」
司会:有田伸(東京大学)
【趣旨説明】
 こんにちの韓国は、世界的にみても急激な少子高齢化を経験しつつある。このような人口構造の急速な変化は、社会のさまざまな領域にきわめて大きな影響を及ぼすことが予想される。本共通論題では、地域研究の持つ学際的な視角を生かし、少子高齢化が韓国社会に及ぼす影響を領域横断的に幅広く検討するとともに、今後の韓国社会、ならびに韓国研究にとっての課題の発掘を試みる。具体的には、経済、社会、政治、社会政策を専門とするパネリストの報告を通じ、少子高齢化が韓国社会にもたらす影響の総合的な検討と、今後の課題のあぶり出しを試みる。

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